• うつ病の諸症状があるが時によって変化が大きい

またその一方で

• 睡眠が少なくても平気になる
• 理由もなく自信に満ち溢れている
• 普段よりおしゃべりになる
• 注意力が散漫になりやすい

といった症状が生じる

うつ病は、うつ状態だけが起こる病気のことをいいますが、躁うつ病とは、うつ状態に加え極端に活発に行動してしまう躁（そう）状態も現れ、「うつ状態」と「躁状態」を繰り返す病気のことをいいます。現在では両極端な症状が起こるという意味で『双極性障害』と呼ばれるようになっております。

躁状態では、眠らなくても活発に活動できる、次々とアイデアが浮かぶ、過度に自分は特別で能力が高いと信じこむなどの症状が見られ、軽はずみに無謀な行動を取ってしまう結果、社会生活に支障をきたすこともあります。

かつて典型的な躁状態とうつ状態を繰り返す躁うつ病は比較的まれな疾患と考えられていました。しかし最近になって、うつ状態が主として持続するが、ごく軽い躁状態が短期間生じているタイプの人が非常に多いことがわかり、双極性障害2型と呼ばれています。このタイプの患者さんは、うつ病と診断されているケースが多く、うつ病の治療をしても効果がない、または不十分だった患者さんが実は双極性障害2型だったということがしばしばあります。このタイプの方を早期に見分け、適切な治療を行うことで生活しやすくしていくことが非常に重要と考えられます。

うつ病は「うつを良くする」ことが治療目標ですが、躁うつ病は、「躁・うつの波を、うまく乗り切れるようになること」が最大の治療目標です。
該当する症状にお困りの際は双極性障害の可能性があります。お気軽にご相談ください。